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悲しき犬の手記 ― 墓守トマス・チャタトン

約束しよう、決して掟に背かないと。掟は我々墓守が命を落とした証拠なのだから……。

境界の理

霧に沈む町、古い歴史、死人がよみがえる教会、墓と死人が人々の暮らしの近くにある世界。
『墓守キッチョムのおとぎ話』は、生と死の境目が曖昧な土地とあの世とこの世、大都市と田舎の町を舞台にした、
ゴシックホラー調のダークファンタジーである。

墓守は地獄の入口からけっして足を踏み出してはならない。

我々墓守とは何者なのか?生涯償うことのできない罪により世界中から集められた罪人が、その人生の牢獄のようなソルマント教会のこの部屋で、死人の腐敗を防ぐ「デスダスト」の研究を何代にもわたり続けている。我々が死して行き着くはずの地獄を、地獄の炎を介して覗き見ることができるのにだ。町の奴らは「悪魔の墓守」と我々を恐れる一方で、一度夜の町を馬で駆け抜けて「寄進品集め」を始めれば恐怖に慄く、か弱い人間になりさがるのだ。

舞台の記録

地獄の入り口

地獄の入り口

赤い炎が天を覆い、黒い土の大地には湯気を立てる血の河が流れ、赤い落雷が幾重にも降り注ぐ恐ろしい光景が広がっています。どこを向いても正面から暴風が吹きすさび、焦げ臭い硫黄の匂いとともに雷鳴と絶え間ない亡者の悲鳴が響き渡る場所です。墓守が教会の高炉(地獄の炎)を通じてアクセスできる聖地ですが、「入口から一歩でも足を踏み出してはならない」という絶対の掟が存在します。

ソルマント教会

ソルマント教会

グレスデンの町から遠く離れた、深い森の中にひっそりと建つ教会と墓場。地下には「デスブーツ」という酒場があり、蘇った死人(アンデッド)たちが夜な夜な集まって宴を繰り広げています。ソルマント教会は、政治的・宗教的に「異端」や「異教」として蔑視され、常に孤立した立場に置かれている

グレスデンの町

グレスデンの町

中心に「バルバドスの塔」がそびえ立ち、かつての城壁や地下水路の跡が残る歴史ある城下町。「死人が蘇る」とされ、恐ろしいおとぎ話の舞台として知られている。ソルマントの墓場が近隣にあり、数百年にわたってその呪いに苦しめられてきたといわれているが、実際は持ちつ持たれつの関係。

我々墓守は命を懸けてきた。デスダストを少しでも完璧なものにするために……。

事象・物品の収集録

◈ デスダスト
墓守たちが教会の高炉に宿る「地獄の炎」を用いて製造している。死人(アンデッド)たちの肉体の腐敗を防ぎ、傷を癒すための謎が多い緑色の粉。
◈ 地獄の炎
かつて「ルカ」という名の墓守が地獄から持ち帰った、永遠に消えることのない炎。この炎を使うことで、それまで何年もかかっていた「デスダスト」の製造が、たった数日でできるようになった。地獄の炎を通して「地獄の入口」へと行くことができる。
◈キッチョムの鉤棒
先が鷹の爪のように鋭く三つ又に曲がった、ずっしりと重い鉄製の棒です。先端の爪の一本には「ヴァルハラのメダル」が溶接されており、危険や戦いの試練が迫ると銀色に光り輝いて知らせます。
◈ヴァルハラのメダル
「冥界の川の渡し守に渡せば、ヴァルハラという天国に連れて行ってくれる」と信じられている。また、持ち主に危険を知らせる銀貨でもある。それは一種の『試練』であるといわれている。ヴァルハラは戦いに明け暮れた英雄が迎えられる場所であり、このメダルが銀色に輝くときはヴァルハラの神々に試されている「戦いの合図」を意味する
◈ 墓守のマント
ずっしりと重く、月明かりを反射するほど艶のある漆黒のマント。かつて地獄から「地獄の炎」を持ち帰ったとされる伝説の墓守「ルカ」が使用し、地獄の炎を盗み出した際、このマントに炎を包み隠して持ち去ったといわれている。
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◈レクイエムソード(安息の剣)
この世で唯一「不死を断つ」力を持つとされる伝説の剣です。この世界ではすでに何者かが一本を所持しています。「ヴァルハラの鉱石」を用いて作られていますが、現在は未完成で「半身の剣」となっており、芯の部分は銀色に輝き、刃の部分は黒く重たい光を放つという特異な外見をしています
◈ヴァルハラの鉱石
「安息の剣(レクイエムソード)」を鍛え上げるための材料となった特別な鉱石。ぼんやりと白い光を周囲に放ちながらも、同時に「あらゆるものを光の深淵へと吸い込もうとしている」かのような、この世のものとは思えない神秘的な輝きを持っています。

IMPORTANT

黒羊の羊皮紙

魔女がつくる羊皮紙。黒羊の羊皮紙を契約書として使用すれば、その契約は双方にとって決して破ってはならない、死を超越した契約になるといわれています。

PRIVATE RECORD – KITCHOMU / THE 42ND GRAVEKEEPER